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住宅点検のチェックポイント20項目|太陽光会社にも知ってほしい「住宅全体を見る」基本

太陽光発電システムの点検で、お客様の住宅を訪問する。

そのとき、皆さんはどこを見ていますか?

太陽光パネル、架台、配線、パワーコンディショナー……。もちろん、これらの確認は重要です。

しかし、せっかくお客様の住宅を訪問するのであれば、太陽光設備だけでなく、少し視野を広げて「住宅全体を見る」という考え方を持ってみてはいかがでしょうか。

お客様が気にしているのは、太陽光設備だけではなく、家そのものだからです。

今回は、住宅点検の現場ではどのような場所を確認するのか、基本的なチェックポイントを20項目に整理してご紹介します。

※この記事は住宅点検の主な確認箇所を紹介するものであり、個別の建物の安全性や劣化状況を判断するものではありません。異常が疑われる場合や専門的な判断が必要な場合は、適切な専門家へ相談してください。

住宅の外まわりで確認したいポイント

1.外壁

外壁では、ひび割れ、塗膜の劣化、汚れや苔、シーリングの劣化、外壁材の浮きなどを確認します。

細かなひび割れやシーリングの劣化など、早期に状態を把握しておきたい箇所もあります。

ただし、ひび割れを見つけたからといって、すぐに「修理が必要です」と断定するのではなく、状態を確認し、必要に応じて専門業者への相談につなげることが大切です。

2.屋根

太陽光会社にとって、屋根は特に関わりの深い場所です。

太陽光設備だけでなく、屋根材の割れやズレ、浮き、棟部分、板金、コーキングなど、周辺の状態にも目を向けます。

屋根材によって劣化の特徴は異なるため、見た目だけで判断しないことが重要です。

また、高所での確認は安全を最優先し、無理な点検は行わないようにします。

3.雨樋

雨樋では、落ち葉や土などによる詰まり、歪み、金具の外れなどを確認します。

雨樋の不具合は、雨水の流れや外壁の汚れなどにも影響することがあります。

4.基礎

基礎では、ひび割れ、欠損、表面の劣化、水分による変色などを確認します。

重要なのは「ひび割れがある=危険」と単純に判断しないことです。

ひび割れの幅や位置、状態などを確認し、専門的な判断が必要な場合には適切な専門家へつなぎます。

5.ベランダ・バルコニー

ベランダやバルコニーでは、防水層の状態、排水口、床面の劣化、立ち上がり部分などを確認します。

特に排水口は、お客様自身でも状態を確認しやすい場所です。詰まりなどがあれば、早めの対応につなげることができます。

6.窓・サッシ

窓まわりでは、開閉状態、結露、シーリング、サッシ周辺の劣化などを確認します。

毎日使う場所だからこそ、お客様自身が不具合に気づいていることも少なくありません。

7.軒天

普段、お客様自身ではあまり見上げることのない軒天も確認します。

シミ、剥がれ、腐食、変色などがないかを見ていきます。

「自分では見ていなかった」という場所まで確認することも、住宅点検の価値の一つです。

8.雨戸・シャッター

雨戸やシャッターでは、開閉状態、異音、歪みなどを確認します。

小さな不具合でも、放置することで徐々に使いにくくなる場合があります。

住宅設備・水回りで確認したいポイント

9.給湯器

給湯器では、設置年数や外観、周辺の状態などを確認します。

設備の状況に応じて、今後のメンテナンスや交換について考えるきっかけとなる情報をお伝えできれば、お客様の安心にもつながります。

10.エアコン

エアコンでは、設置状況や室外機周辺などを確認します。

室外機の周囲がふさがれていないか、排水状況に気になる点がないかなど、周辺環境を見ることも大切です。

11.水回り

キッチン、洗面、浴室、トイレなどでは、水漏れ、パッキンの劣化、排水状態、カビ・汚れ、異臭などを確認します。

住宅の中でも、お客様から困りごとを聞くことの多い場所です。

室内で確認したいポイント

12.床

床では、沈み、きしみ、傷、変色などを確認します。

「以前はなかった音がする」など、お客様から普段の状態を聞くことで気づけることもあります。

13.天井

天井では、シミや変色、クロスの浮きなどを確認します。

特に以前はなかったシミなどが見つかった場合には、その原因について専門的な確認が必要になることもあります。

14.壁・クロス

壁やクロスでは、剥がれ、浮き、ひび割れ、変色などを確認します。

表面だけを見るのではなく、変化の原因としてどのような可能性があるのかを考え、必要に応じて専門家へつなぐ視点が重要です。

15.建具・ドア

室内ドアや収納扉では、開閉状態などを確認します。

「閉まりにくい」「扉が擦れる」といった小さな困りごとは、日常生活で意外とストレスになるものです。

住宅点検マイスター認定講座でも、実際の現場で役立つ技術の一つとして建具調整を学びます。受講者からも関心の高い内容です。

16.階段

階段では、手すり、踏み板、ぐらつきや滑りやすさなど、安全面に関わる部分を確認します。

特に高齢の方が暮らしている住宅では、日常の安全という視点も大切になります。

17.床下

安全に確認できる環境が整っている場合には、床下の状態も点検対象になります。

漏水、湿気、カビ、腐食、シロアリの兆候など、普段目にすることのできない場所だからこそ確認する価値があります。

ただし、床下点検には知識だけでなく、安全管理も必要です。十分な準備や技術がない状態で無理に進入することは避けましょう。

18.屋内の漏水・水漏れ

水回りだけでなく、天井、壁、床なども含め、水の痕跡がないか確認します。

「最近、水漏れや気になるシミはありませんか?」と聞くことで、お客様が日頃気にしている症状を知るきっかけにもなります。

建物を見るだけではない。お客様への確認も住宅点検の一部

19.住宅設備の使用状況

点検では「壊れているか」だけを見るのではありません。

「最近、使いにくくなった設備はありませんか?」

と聞くことも大切です。

毎日住宅で暮らしているお客様だからこそ分かる変化があります。

20.お客様の「気になるところ」

そして最後に、ぜひ確認したいのが、

「ほかに、住まいで気になるところはありませんか?」

という質問です。

点検する側が気づかなかったことでも、お客様自身は変化や違和感に気づいている場合があります。

住宅点検は、チェックリストを埋めるだけの仕事ではありません。

お客様が感じている不安や困りごとを知る機会でもあるのです。

住宅点検で大切なのは「異常を見つける力」だけではない

ここまで住宅点検のチェックポイント20項目をご紹介しました。

しかし、本当に重要なのは、項目を暗記することではありません。

「この状態を自分で判断してよいのか」

「専門家による確認が必要なのか」

「お客様へどのように伝えるべきか」

こうした判断力も住宅点検には求められます。

さらに、確認した箇所を写真などで記録し、点検結果をお客様へ分かりやすく伝えることも重要です。

異常を探すだけではなく、住宅の状態を確認し、必要な対応へ適切につなぐ。

そこまで含めて住宅点検の役割だと考えています。

太陽光会社が住宅点検を身につける意味

太陽光・蓄電池販売会社には、すでに大きな強みがあります。

それは、過去に施工したOB顧客との接点です。

太陽光設備の点検をきっかけに住宅全体にも目を向けられるようになれば、

「太陽光を売った会社」から、

「我が家のことを定期的に見てくれる会社」

へ、お客様との関係を広げていくことができます。

そのためには、住宅についての正しい知識と、現場で使える点検技術が必要です。

全国ハウジングマイスター協会の「住宅点検マイスター認定講座」では、住宅点検に必要な基礎知識に加え、実際の建物を使った実技を通して、住宅全体を見るための点検技術を学びます。

「太陽光点検だけでなく、住宅全体を見られるようになりたい」

「OB顧客へのアフターサービスを強化したい」

「住宅点検を新しいサービスとして取り入れたい」

そんな太陽光・蓄電池関連事業者の皆様にとっても、住宅点検の知識と技術は、新たな顧客価値をつくる一つの手段になります。

売って終わりではなく、設置した後もお客様の住まいを見守る。

住宅点検を、新しいアフターサービスの可能性として考えてみてはいかがでしょうか。

太陽光・蓄電池事業者の受講者の声

[ここに実際の受講者コメントを掲載]

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